volere






「ねぇ、ツナヨシ。」


買い物の帰りに会って、そのまま引っ張られて高そうなホテルにつれてかれて。



大きなベットに放り投げられた。



純白のシーツに沈み込んでいる俺の上にベルフェゴールが覆いかぶさってくる。







「ねぇツナヨシ。」

「なっなんですかっ………ベル、さん………っ」


怯えきっている綱吉はすでに涙目だ。


「だーかーら!前も言ったじゃん!ベルって呼んでって!」

ずぃっと近づくベルとの距離は近い。もう少しで鼻と鼻がくっつきそうだ。


「ッ………すみませ……。」

「わかったらいいンだよっ……それでね、ツナヨシ。」

「………は、い………。」


綱吉は怯えた小動物のようにびくびくと身体を震わす。



「お願いがあるんだ。  ツナヨシにしかできないことなんだっ。」

「は、………はぁ………何……です……か?」









「嵐のリング オレにちょうだい。」

「え………?」



綱吉の目が驚きのあまりに丸くなる。



「オレ、綱吉の守護者になりたいんだっ……ね?いいでしょ?」

「えっ………あっ……それは………。」

「いいでしょ?もうツナヨシはボスなんだし、それくらいカンタンにできるよねっ」

「やっ……俺、ボスじゃないですし………(ならないし………っ)。」

「あんなダイナマイトのヤツなんかよりさぁ、オレの方が役に立つし、ちゃんとツナヨシを守れるよ。」

「やっ………だから……っ。」

「ねっ!いいでしょツナヨシっ!!嵐のリング、オレにちょうだい。」



表情は見えないがニコニコとベルは嬉しそうだ。









「それはっ……できない、よ………。」


綱吉は言いにくそうに顔を背ける。


「………………!?」

「だっだって………守護者決めたの………俺じゃ、ない………し。」



………ゃ………だ。



「それに………っ」





いやだいやだいやだいやだ



「あれは………。」





いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ

聞きたくないっっ!!!



「獄寺く………んの……だから………っ」

「ッッ………!!!」


怒りで身体中がカッと熱くなる。



「ッッ……!!何で………ッッ!!!」


ベルは大きな声で叫ぶと、ガッと綱吉の肩を掴む。



「ッッ………!?」

「何で……ッッ!!何で何で何で………ッッ!!」

「っ……いた………!!」



ベルの爪が綱吉の肩に食い込む。



「何でッ!!何でダメなんだよッッ!!いいじゃんか!!」

「べ…る………っ」

「何でダメなんだよッッ!!オレはツナヨシのっ………!!ツナヨシの………ッッ!!」



なりたい。 


守護者という枠に入りたい。

守護者という綱吉 ー姫ー に近い存在に。



……特別の存在に。 



「ツナヨシの………っ」




なりたい。………違う。




「ツナヨシの隣にいたいのに………っ!!」







END