「一緒に選ぶプレゼント」
「24日?悪いけどその日は会えないよ。」
「えっ………。」
そう言われた瞬間、俺はその場で固まった。
放課後
応接室で雲雀さんの仕事を手伝っていた俺は
12月にある季節イベント(まぁ簡単に言えばクリスマス)の予定をそれとなく聞いてみた。
やっやっぱりさっ…!初めてのクリスマスだしっ一緒に居れたらな、………なんて
ささやかに思ってたりしてたんだけど、見事に打ち砕かれた。
「…………っぁの……どうして、ですか?」
理由を聞いても何も変わらないって思ったけど、聞かずにはいられなかった。
「年末だからね、やらなきゃいけない仕事が増えるんだよ。31日ぐらいまではずっと仕事だよ。」
それにこの時期になると咬み殺さなきゃいけないヤツらが無駄に増えるからね。
そう言って雲雀さんは小さくため息をつくと、
山積みになっている書類に目を落として仕事を再開させた。
「っ…………そう、ですか………。」
やっぱり何も変わらなかった。
でも仕事だから仕方ないし、邪魔しちゃいけない。
そう割り切って俺は先生から預かった書類を雲雀さんの机の上に置いた。
24日は俺の家でクリスマスパーティをすることになった。
獄寺くんに山本、ハルに京子ちゃん、
京子ちゃんのお兄さんとうちにいるチビ達でかなりの大人数でパーティだ。
母さんも張り切っちゃってて、夕方から始まるのにお昼前からごちそうの支度をしてた。
俺は何だか気分が乗らなくてフテ寝してたんだけど
チビ達に部屋の飾りつけを手伝えってうるさく言われて仕方なくリビングに向かった。
パーティがお開きになったのは9時くらい。
かなりのドンチャン騒ぎで大変だったけど、楽しかった。
楽しかった、楽しかったんだけど………。
俺は何だか寂しくって仕方なかった。
散らかりまくったリビングを眺めてクラッカーの紙テープを片付けながら小さくため息をついた。
(雲雀、さん……。)
ぽつりと名前を心の中で呼んでみる。
今何してるんだろう。
どこにいるんだろう。
そんなことばかりが頭の中をぐるぐる回って俺の心にモヤをかける。
「………会いたい、よ。」
そうやって呟いた途端にいてもたってもいられなくなった俺は
上着を引っ掴んで家を飛び出した。
母さんが呼ぶ声がした気がしたけど、俺の耳には入ってこなかった。
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