チョコレート品評会







「つっなよっしくぅーーーーんっ!!!」


「んなぁっ!!??」


外から自分の名前を呼ぶ大きな声に驚いて思わず読んでいたマンガの本を落としてしまった。



「こっこの声は…………。」


わかりきっている声の主を探して部屋の窓を開けると
綱吉の家の前の道路にたくさんの紙袋を抱え込んだ男が一人立っていた。

ニコニコと満面の笑みを浮かべて窓から自分を見ている綱吉に大きく手を振っている。



(やっぱり………。)


声の主は特殊な髪型・笑い方のあの男 六道骸だった。



「綱吉くんっ!!綱吉くん!!!つっなよっしくぅーーーんっ!!!」


「ギャーーー!!そんな大きい声で叫ぶなーーーー!!」








「で………何の用?」


綱吉はとりあえず骸を部屋に上げ、何故だか上機嫌の骸をじとっと見つめた。


「おやおや、そんなつれない顔しないで下さいよ綱吉くん。」


骸はたくさんある紙袋の中からゴソゴソと綺麗にラッピングされた箱を一つ取り出した。


「お土産を、持って来たんですから。」


「はっ………?」


骸はラッピングされた箱を開けると中から出てきたのは色々な形にかたどられたチョコレートだった。
見た目だけで綱吉でも値段が高いものだとわかった。


「いえね、並盛百貨店の地下で様々な国の有名なチョコが集まると聞いたものですから、
 これは買いに行かないと・・と思いましてね。」


「・・・・・・・でこんなに買ってきたんだ?」


「そうですっ 犬と千種とクロームにも手伝ってもらって。」


「え・・?じゃあ あの2人は・・・・?」


「えぇ・・・先に帰るように言っておきました。綱吉くんと食べたかったので。」


「俺と・・・・?」


「えぇ・・・、好きな人と食べたほうが美味しいでしょう?」


「な・・・・っ!!」


骸のストレートの言葉に綱吉は耳まで赤くなる。


「クフフ・・・さぁ、頂きましょうか綱吉くん。あ、こっちのもすごく美味しそうだったんですよ。」


骸はそう言いながら紙袋から別の箱を取り出した。







「ん・・・!これも美味しいですよ綱吉くん。」


「ホント?・・・・・んっおいし・・・・。」



アレから数十分、二人がいる机の上にはたくさんのチョコレートが並べられていた。

たくさん高級のチョコレートに最初は手が出しづらかった綱吉も
骸に進められるにつれてドンドン食べるようになっていた。


「おやおや・・・・・、これは甘すぎていて僕好みじゃありませんねぇ・・。」


「そう?俺はコレ美味しいと思うけど・・・・。」


「そうですね。これも美味しいですね♪」




明らかに綱吉の意見に偏ったチョコレート品評会が始まっていた。



「うわっ!!これすっごい美味しい!!!」


綱吉は小さな薔薇型のチョコを頬張ると今までにないくらい嬉しそうな顔をした。


「おや、そんなに美味しかったんですか?」


「うん・・!すっごく美味しいよ・・!骸もたべ・・・あ・・・。」


綱吉はそう言ってそのチョコが入っていた箱を自分の方へ引き寄せると、
綱吉と同じチョコは1種類しかなかったようで箱には違う味のチョコしか残っていなかった。


「あ・・・ゴメン骸・・・。」


綱吉はしゅんとうなだれて、箱を元の位置に戻した。


「あぁ・・、いいんですよ綱吉くん。・・・・ソレでいいですから。」


「え・・・・・?んぐっ!!!」




骸は綱吉を自分の方へ引き寄せると甘い香りのする綱吉の口唇を奪った。






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