閉鎖空間 







放課後、先生に呼び出された俺はその帰りの道の廊下でとんでもないものを見た。



並盛中の制服を身にまとった・・・・・


「なっ何してんだよ、骸!!」


「おや、見つかってしまいましたか。」



六道 骸を。





俺が見た時骸は近くにあった教室から出ようとしていたらしく、
ドアから顔を覗かせ、辺りをキョロキョロと見回していた。



「全く、何してんだよこんなトコロでっ!」

「いえ、僕は別に綱吉くんの体操着とかリコーダーとかを頂戴しにきたわけではなくてですね………。」

「そーゆーことかよっ!!」



綱吉はハァ、と小さなため息をつくと骸の背中を両手でぐいぐいと押しやる。


「何するんですか綱吉くん。」

「何って、いつまでもこんなとこに居たらマズイだろっ」

「何がマズイんですか?」

「何って……そりゃ色々と……!」



(何が一番マズイって、もし雲雀さんに見つかったら…………ッ!!)



「とっとにかく外に出……」

「誰かいるの?」


遠くから聞こえる一番聞こえてはならない人の声に綱吉は身体が凍った。


(ひっ雲雀さん………ッ!!!)


幸い今綱吉達がいる位置からはだいぶと距離がある。
今すぐにこの場から立ち去れば最悪の事態は免れるかもしれない。


(にっ逃げなきゃ………!)


するとカツカツと規則的な靴音がこちらに近づいてくるのがわかった。

(なっ……!早っ!!!)

「っ!………骸、こっち!!」

「綱吉くっ………。」



綱吉は音が大きくなる靴音に焦りを感じながらも
骸の手を取り近くにある教室に飛び込んだ。




入ったのは使われなくなった机やロッカーが
一時的に保管されている場所で比較的に普通の教室よりは狭かった。


(どっどどどうしよう………!見つかったら大変だよ……っ、!!)

綱吉の目に止まったのは古そうな大型のロッカーだった。
これなら骸くらいの男でも楽々入ることができるだろう。


(こ・・これなら・・・!!)


「むっ、骸こっち!!」





「ココに入ってろよ!ぜーーーったい雲雀さんがどこか行くまで出てきちゃダメだからなッ!?」

「何でですか?」

ロッカーの中に入れられた骸は不思議そうに問う。

「何でですかじゃないだろ!!もーーー、とにかく!ココにい・・」

「君はどうするんですか?」

「は・・・!?俺!?・・・俺は別にいいんだよっ 別に見つかっても困らな・・うわぁあ!!?」





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