飲まれて。







「沢田さんッッ!!!!」


「へ・・・・ッ!?」


夕飯も終わって皆でお茶を飲みながら
くつろいでいるところに血相を変えた草壁さんがやってきた。


「た・・・!助けてください沢田さん!!!」


「え!?え・・・!?」


「沢田さんしか止められないんですッッ!!!!」


「え・・・!?うわ・・・・、ちょ・・・ちょっと・・・!」



俺は草壁さんに引っぱられるまま、ダイニングを後にした。








「ちょ・・・!どういうことですか・・・!?」


「すみません、沢田さん・・・・・。それがですね・・・。」





「え・・・?ワインを飲んだ・・・?」




「そうなんです・・・、笹川さんから手渡されたのをうっかり飲んでしまったらしくて・・・。」


「え・・・?」


「いつもだったら人から渡されたものをすぐに口にしないのですが、ここ何日か恭さんは徹夜続きでして・・・・。」


「いや・・・その・・え?」


「何ですか?」


「や・・・・・、あの、俺には話が全く見えないんですけど・・・・?」


「あぁ・・・、すみません。久々なことなので私も動揺しているのかもしれません・・・・。」


「はぁ・・・・。」



「実は恭さんは、洋酒を飲むと・・・、その、・・・・ワガママになるんです。」


「・・・・はい?」


草壁の回答に綱吉は大きく首を傾げる。

(ひ・・・、雲雀さんがワガママっていつものことじゃ・・・・。)

「いや・・・、ワガママ、というのは適切ではないですね
・・その・・性格が変わってしまうんです。」


「へ・・・・・?」


「・・・・こちらです。」


草壁に案内された部屋はもちろん雲雀の自室だ。
何やら部屋の中から何かを破る音や、
ガシャンガシャンと陶器が壊れる音が響いている。


(いや、なんつーかもう入りたくねぇぇぇええええ!!!!)


このまま走り去って平和なダイニングに帰りたいと思った綱吉だが、


草壁がしっかり腕を掴んでいるので、逃げたくても逃げられない。


「すみません、沢田さん・・・・。恭さんをお願いします。」


「えッ!?ちょ!草壁さんッッ!?」


「恭さん!!沢田さんを連れてきました!!・・・・入ります。」



草壁は綱吉の訴えも聞かず、襖を開け放つ。








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