飲まれて。 続き1







「!!!!!・・・・・ッ綱吉!!!!!」


襖が開いて綱吉が最初に見たのは、何もかもがボロボロになった部屋と、
その中に愛用のトンファーを片手に佇んでいる着物姿の雲雀だった。

雲雀は綱吉を見つけるや否や、トンファーを投げ捨て、全速力で走り、綱吉に飛びついた。


「ごおふッ!!!」


もちろん25歳の男が14歳の少年に飛びつけば
当然のように吹っ飛び、綱吉は廊下の壁に激突した。


「大丈夫ですか沢田さァァァアアん!!!?」


「だ・・・・、だいじょぶじゃな・・・・ッう・・。」


「沢田さァァアアん!!!」


あきらかに頭に大きなタンコブを作ってしまった綱吉をよそに
雲雀は関係ないというように、綱吉にくっついて離れない。

両腕を首に回し、首筋に顔を埋め綱吉に擦り寄ってくる。まるで猫のようだ。


(・・・・こッこんなの雲雀さんじゃない・・・!!!)


「ど!どういうことですか草壁さん!!!」


何とか持ち直した綱吉は目の前のありえない状況の説明を草壁に求める。


「その、先ほど説明したように、恭さんは洋酒を飲むと性格が変わるんです・・・・。」


「いや!でもだからって・・・・!」



「最初に恭さんが洋酒を口にしたのは二十歳のとき、イタリアでのキャバッローネ主催のパーティで
一口飲んですぐに、沢田さんを探して大暴れ。」

「その後すぐに日本にいた沢田さんを呼び出して、収拾をつけることができました。」


「へ・・・?」


「2回目は日本でヴァリアーの方々と飲み比べ大会の際、誤って洋酒を飲んでしまい、
 近くにいた沢田さんに熱い接吻をし、その部屋を半壊状態、また周りに居た方々と交戦状態に陥り、
 その後沢田さんが必死に止めて何とかその場は収まりました。」


「えぇぇ!?」

(ってか飲み比べ大会ってナニーーーーッ!?)




「・・・・・その、私が思うに、ですね。」


「はい・・・・・。」


「洋酒を飲んだ恭さんは、好きなものを傍におきたがる傾向があるようです。」


「え・・・・・?」


「いつも我慢しているリミッターが外れた状態と言えばいいでしょうか・・・、
 子どものように周りに好きなものばかりを集めたがるようなんです。」


「え・・・・、それって・・・。」


「そんなワケで沢田さんっ、恭さんをお願いします・・・・・!」


「え!?ちょっと!?くッ草壁さ・・・!」


草壁はそういうと、そのまま涙を流しながら走り去ってしまった。

(ちょ・・・!な、泣きたいのはこっち・・・・!)



一時呆然とした綱吉だが、いつまでも逃避しているわけにはいかないので、
さっきから自分の上に乗っている男に目を向ける。

後ろに壁があるとはいえ、重いものは重い。

(あぁ〜〜どうしよう・・・ってか何で俺が・・・・。)


綱吉はため息をつき、勇気を出して雲雀に話しかけてみる。






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