飲まれて。 続き4







そう言って自分の上に覆いかぶさる雲雀の目線の先にあるものを見る。


「ひ・・・、ヒバード・・・?」


綱吉の下に敷いている柔らかなモノの正体は、
綱吉の身長を軽く超える大きさのヒバードのぬいぐるみだった。

周りにあるものとは比べ物にならないくらい大きい。


「雲雀さんコレ・・・・。」


「よくできてるでしょ、生地も取り寄せて作ったんだから。」


「え・・、あ・・・。」


「・・・・・覚えてないの?」


「え・・、あ・・うぁ・・・。」


ムスっとする雲雀に綱吉は何もいい答えが浮かばず、慌てることしかできなかった。


「まぁ、仕方ないか、・・・・・かなり前の話だからね。」


「ひば・・・」


「前、綱吉が小さなこのぬいぐるみ達を見て、大きいのがあったから気持ちよさそうですね、とか
 言ってたから、作らせたんだよ?」


「え・・・。」


「できるのを楽しみにしてる、って手紙にも書いてあったじゃないか。」


「あ・・・、その・・・。」


「本当に忘れちゃったの?」


「え・・・、あ・・・。」


「・・・・・。もういいよ。」


「え・・・、わあ!」


雲雀はボフッとヒバードの上にダイブし、その上で転がっていた綱吉を自分の腕の中に閉じ込めた。




「ひひひひ雲雀さん・・・ッ!!??」


「今日ずっと、一緒に居てくれるなら許してあげる。」


「えええぇぇッ!?で、でも・・・!」


「さっき、僕の傍にいるっていったじゃない。」


「うッ・・・。」



それは確かに言った。



「だから、ね・・・?」


そう上目遣いで言われてしまい、綱吉は断ることができなくなってしまった。




「綱吉・・・・。」


「あ・・・ッ、ひばりさ・・・!」


綱吉が何も言わなくなると、雲雀は猫が甘えるように
綱吉に擦り寄り、ゆっくりと綱吉の唇を塞ぐ。


「ン・・・・!!ん・・ふ・・・!」


「ん・・ふぁ・・・!」


唇を離すと雲雀は普段は口にしない言葉を次々と綱吉の耳元で囁く。


「綱吉・・、好きだよ・・・。大好き・・・。」


「ひばりさ・・・・・」


「綱吉・・・、好き。好き・・・・。好き。す・・・・」








「雲雀さ、あッ・・・・ッ・・・・・・・あれ?」


愛の言葉を囁いていた雲雀の口が突然止まった。


「ひばりさ・・・?」


恐る恐る覗き込むと、雲雀は綱吉の肩に頭を預け、規則的な寝息を立てていた。


(そういえば徹夜続きだって草壁さん言ってたな・・・・。)




「ん・・・、綱吉・・・・。」


「・・・・ッ!」


寝言でも自分の名前を呼ぶ雲雀を見て綱吉は笑みをこぼした。


「ひばりさん・・・・。」



(傍に居るって言っちゃったし・・・、いっか。)


雲雀が自分を離さない様に、綱吉も雲雀を離さないようにと、ぎゅっと服を掴み、
背中にある柔らかい生地に身体を預けゆっくりと眠りについた。










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