再会の才







あいたかったんだ。



もう1度



 だから だから



 あの、小さな木札に書いたんだ。



あなたに逢う為に・・・・・・・。





「植木、いい加減 離せ・・・・・・。」

「やだ!」

植木は小林の首にぶらさがったまま離れようとしない。



時は放課後。場所は社会科準備室。

今日は小林が人間界に帰ってきてから1週間。 1日目の放課後、

帰ってきた小林を見た植木は大変だったのだ。
もう、離さないと小林の服を掴んで離さなかった。小林にとってそれはとても嬉しいことで、
その日の夜は植木と一晩を過ごした。しかし 学校では教師と生徒。
立場はわきまえなければならない。

植木は小林が帰ってきてから毎日と言っていいほど放課後に小林のもと、主に社会科準備室に来ていたのだ。
それは地獄に落ちる前でも来ることはあったことなのだが、
小林は赴任してきたばかりでやることが多い。
植木がいてはできない仕事もある・・・・。

それに小林も植木がいる、という嬉しさに甘えて仕事を溜め気味だったのだ。
それで今日こそは植木を離して仕事を進めなければ、と思い小林は植木を自分の膝の上から下ろそうとしているが 
植木は頑固として小林から離れない。

「うえきぃ・・・ほら 仕事できねぇーだろ?」

「やだ・・・・!」

植木はぶんぶんと首を振り、一向に小林から離れようとしない。

「もう 俺はどこにもいかねーって・・・・・。」

小林が優しい声で頭を撫でると植木は バッっと顔を上げる。

植木の1番の不安は再び小林がいなくなってしまうことだ。 
いくら あの木札に書いて、あの才が自分にあるとしても、不安で、不安でしょうがない。



こうやってまた、逢えたんだ。 もう、離さない。



もうどこにもいかない。いけない。と言っているのに・・・・・

と小林がそう思いながら 見上げてくる植木の顔を見た。
本当に不安そうで 儚げだった。

小林はそれを安心させるように 植木に優しく口付けた。

「ンン・・・・ッ!!」

最初は優しく啄ばむように、そして深く、口付ける。

「・・んぁ・・・んぅ ふっ・・・・ぁ」

植木は小林のされるがままで、どこか嬉しそうに見えた。

「ん・・・っ ふぁっ」

口唇を離すと つぅ、と どちらのものとわからない銀色の糸が植木の顎を伝った。

植木はトロンとした表情で小林を見つめている。

その表情はさらにその先を望んでいるようにも見える。

「こば、せん・・・・・・。」

植木は誘うように小林を呼ぶ。




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