再会の才 続き1







小林は植木の服の中に手を差し込もうとしたが、
それを止め、植木の顎の糸をぬぐってやり、
なだめるように額、目尻、頬、口、と順にキスを落としてく。

「コバセン・・・?」

植木が不思議そうに小林を眺めると 小林はふぅ、と一息吐くと真っ直ぐ植木を見た。

「植木・・・・、俺はもうどこにもいかねぇし、行く気もねぇ、お前が嫌でもずーっと傍にいる。わかったか!?」

「・・・っ!」



さっきの言葉で、本当に、と



アナタを見上げれば優しいキスが降ってきて



今1番ホシイ言葉より、



自分の身体の欲を欲してしまいそうだった。



快楽に身をゆだねそうになった。 



だけど、そんな俺を止めて



本当に、本当にホシイ言葉をくれた・・・。



植木は涙を浮かべ、泣き声を殺すかのように小林の胸に飛び込んだ。

「・・・・・っと!」

小林は植木を抱きとめるとあやすように植木の頭を撫でた。
そういえばきちんとココにいる。とは言ってなかったな、と小林は苦笑した。

(植木とシた後、うとうとしているときに言ったのだが、そんなのは聞こえているわけがない。)

こんなに不安にさせていたなら もっと早く言うんだった、と1人後悔した。

「コバセン・・・。」

植木はやっと落ち着いたのか
目尻にいっぱい涙を溜めて小林を見上げる。

「どうした、植木。」

「・・・・・あのさ。」

ごにょごにょと言いづらそうにしている植木に涙を拭ってやりながら何だと聞けば、

植木は決心したかのように口を開いた。

「・・・・・あのさ、・・・・さっきのって、・・・・・・・プロポーズ・・・?」

「・・・・・・っ!!」

上目遣いの植木にそう問われ、小林は言葉に詰まってしまった。

思えば、植木を安心させる為に言った言葉だったが、そうも聞こえる。
むしろその意味しか浮かばない。

プロポーズなんて 
本当ならもっと雰囲気のある場所で、
もっと、格好良く言いたかったのに、と
仕方のないこととはいえ、小林は1人またもや自己嫌悪に落ちる。

植木は植木で小林にそう言うと恥ずかしそうに俯いてしまった。 
1番自分がほしかった言葉がこんなプロポーズみたいな、そんな言葉だったと気づいてしまった。
気づいていなかったとはいえ、自然にその言葉を欲していた自分に顔が赤くなる。
小林のことを、好きなんだと再確認させられてしまった。


長い沈黙を破ったのは小林だった。

「あ〜・・その、何だ、植木・・・・・・。」

小林は恥ずかしそうに頭を掻きながら話す。

「さっきの言葉に、偽りはねぇからな・・・・・。」

「・・・・・・・ぅん。」

植木は恥ずかしそうに小さく頷く。


小林の答えは答えになっていないが、




今はまだプロポーズだの、なんだのそんなものは意識しなくていい。




ただ、一緒に居れればいい。





2人はそう思いながら 再び口付けを交わした。




END